Project Story

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“産業用ロボットの新たな在り方を
世の中に示す、お客様の想いを具現化”
“産業用ロボットの新たな
在り方を世の中に示す、
お客様の想いを具現化”

株式会社FUJI
小型垂直多関節ロボット「SmartWing」

Content

お客様の製品コンセプトを
満たしたデザインを追求

電子部品実装ロボットや工作機械で業界をリードする株式会社FUJI様より、新規事業として開発された小型垂直多関節ロボットの展示会デビューを飾るため、その外装デザインをご依頼いただきました。


市場で競合するロボットは「作業者との協働、フルカバー、丸くやわらかなスタイリング」という思想のもとにデザインされているものが主流ですが、FUJI様の場合は「ロボットは人に従ずる存在であって同等で協働してはいけない、メンテナンス性に優位なハーフカバー仕様、スリムで軽やかなスタイリング」という独自の製品コンセプトをお持ちでした。私たちは、その方向性にマッチし、他社品との差別化を実現するスタイリングデザインを目ざしていくことになりました。

Issue

お客様のニーズをとらえた
デザイン案

既存他社品との差別化にあたり、FUJI様からは具体的な要望として「スリムで躍動感のあるスタイリング」、「既存のFUJI製品の質実剛健とは一味違った印象」、「フルカバーでなくてもバランスのとれたデザイン」といったキーワードをいただき、スケッチにていくつかの方向性を提案させていただきました。


中でも「エッジの効いた勢いと生命感のあるスタイリング」がFUJI様のイメージと合致し、展示会用デザインモデルだけでなく、量産モデルのデザインまで担当させていただくことになりました。


既存のロボットアームデザインとは大きな差別化を実現させ、「産業用ロボットの新たな在り方を世の中に示す」という同社の強い思いをカタチにすることができたと考えています。

Resolution

機能とメンテナンス性に優れたデザイン

最終的には、ロボットアーム本体に加えて、コントロールモニターユニットのスタイリングデザイン、台座ボックスのグラフィックデザインといった、SmartWingに付随する機器類すべてのデザインワークをトータルで対応させていただきました。


その結果、競合他社品とは一線を画す躍動感や生命感を演出するキャラクターラインを有し、最小サイズでありながら機能とメンテナンス性に優れたデザインを実現することができました。


インパクトとスピードが重視される展示会モデルの開発から、さまざまな制約が伴う量産デザインまで、一貫してコンセプトに忠実に、ブレることなくアウトプットを提供し続け、内機物の設計変更に対しても意匠調整にレスポンスよく対応できたことが、お客様の評価に繋がったのではと感じています。

Message from customer

第48回機械工業デザイン賞
で審査委員会特別賞を受賞

SmartWingは実装ロボットで培った高い技術を応用し、従来のロボットにはないスリム構造とビジョンシステムを標準搭載することにより、省スペースで且つ変種変量生産に対するフレキシブル性を追求した多関節ロボットです。
デザインにおいても従来多関節ロボットで取り入れられていた丸みを帯びた隙間の無いカバーリングではなく、あえて内部メカ構造を露出しながら最小限のカバーリングで高い意匠性確保を目指しました。上記命題に対しまして、不連続なカバーでありながらエッジに連続性を持たせることで非常に先進的なデザイン提案をいただきました。おかげさまで第48回機械工業デザイン賞で審査委員会特別賞をいただき、技術面のみならず、意匠面でも非常に高い評価をいただくロボットに仕上げることができ感謝しております。

株式会社FUJI 
開発センター 技術部 第1課 西山 様

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